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■一斤染(いっこんぞめ)
紅花一斤で絹一反を染めた淡紅色を言います。
一斤とは、今の単位であらわせば約600グラム。一反は大体、成人の着物1着分の大きさです。
ですので、ごく淡い桃色に染まります。
また、この色は、試し色とされていました。
これより濃い赤色を「禁色(きんじき)」、淡い色を「聴(ゆる)し色」とし、身分によって、まとえるか否かを判断する基準色だったのです。
赤色を出す、紅花染料は、かつて高価であり、庶民は身にまとうことができなかったのです。
このような「服制」は、明治期まで、日本にありました。
■鴇色
鴇の翼の内側などに見られる、淡紅色を言います。
鴇といえば、真っ白な体、赤い顔、黒いくちばし、というイメージですが、 腹部や羽の裏側は淡紅色をしています。
昔の人はその美しい色にも気がつき、名をつけたのです。
鴇といえば、「絶滅危惧種」という印象が強いですが、かつては日本に多く生息した鳥でした。
日本産の鴇が見られなくなった理由は、大きくふたつあります。
ひとつめは、乱獲です。
鴇は、美しい羽を持ち、その肉は食肉として美味なものでした。
ですので、日本人は、鴇の種の保護を省みず、乱獲を行ってしまいました。
もうひとつは、環境の悪化です。
鴇の生息地の都市化、観光化により、鴇が繁殖できる環境が失われたのです。
これらにより、日本の鴇は絶滅しました。
ほんとうの鴇色を、この目で見る事は、もうできません。
■臙脂色
臙脂とは、「コチニール」という虫から取った色料の名前です。
茶色と赤の中間の様な、小豆色に近い色です。
落ち着いた、知的な雰囲気の色なので、大学のスクールカラーなどにも良く利用されています。
さて、それでは「臙脂色料」とは、どのようにして抽出するのでしょうか。
簡単にご説明すると、「コチニールカイガラムシ」をからからに乾燥させ、それから、すり潰すことで、色料となるのだそうです。
ちなみに、コチニール色素は、食品添加物として良くつかわれています。
体に無害ということですが、少し複雑な気持ちになりますね。
 
 
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